光学フィルター IRIDIAN

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広範な高性能カスタム光学フィルター

イリディアン・スペクトラル・テクノロジーズ社は、1998年の設立以来、カスタム光学フィルター分野で世界をリードしてきました。幅広いお客様とその製品をサポートすることで、お客様のビジネスが成長することを誇りとし、 「顧客の成功なくして、自社の成功なし」という信念を根底に持っています。

イリディアンのチームは、フィルターの設計および製造における20年以上の経験を活かして、プロトタイプの製造から大量生産にいたるまで製品開発サイクル全体にわたってサポートしています。また、イリディアンの自動生産設備を用いることで、あらゆるアプリケーションに対してコスト面で最も優れた光学ソリューションを提案致します。

イリディアンは、非常に高度かつ独自の薄膜蒸着設計および製造技術によって、高性能で耐久性のある光学部品を提供しています。これらの光学部品は、通信やデータセンター、ラマン分光や蛍光分光、ガスセンサーなどの中赤外アプリケーション、また天文学や宇宙の分野において活用されています。

カスタムフィルター
ゲイン平坦化フィルター
ノッチフィルター
マルチゾーンフィルター
ラマン分光

カスタムフィルター

イリディアンの薄膜誘電体フィルターは、高エネルギースパッタリングによって蒸着されており、可視領域からMWIR領域(300nm~10um)において、高い耐久性と高い環境安定性を持ちます。 それにより製造されたフィルターは非常に高い透過性やブロッキング性能を有するので、最低レベルのバックグラウンドかつ最高レベルのシグナルをお客様のアプリケーションに提供します。

 

 ▪ カスタムフィルター例:

空間変化するスペクトル性能を有するマルチゾーンフィルター(multizone filter:MZF)

  • フォトリソグラフィーによるパターン形成
  • 個々の光学フィルター部品からの組立て (butcher-block)
  • 単一コーティングでマルチバンドパス
    またはノッチ機能を有するマルチバンドフィルター
  • 蒸着SWIR-LWIR(1.6~10um)光学フィルター
    (反射防止コート、ビームスプリッター、エッジフィルター、バンドパスフィルター)
  • 蒸発LWIR(10-15um)光学フィルター
    (エッジおよびバンドパスおよびノッチフィルター)


Si基板、Ge基板、およびサファイア基板のコーティングおよび加工

  • 大面積で均一性の高いフィルター:最大150mm
  • ソリッドエタロンフィルター(solid etalon filter:SEF)
  • リニア透過フィルター(Linear transmission filters:LTF)
  • カスタム波長選択性ビームスプリッターキューブ/プリズム



◇ イリディアンのフィルター製品は、下記の性能を有します。

  1.  バンドパス領域における高透過率
  2.  正確な中心波長制御と均一性。
  3.  低パスバンドIL・低リップル
  4.  狭帯域バンドパス:<<1nm
  5.  最大透過率から最大ブロッキングまでの急峻スロープ
  6.  ブロッキング性能:>OD6(60dB)
  7.  広いブロッキング範囲
  8.  紫外領域から中赤外領域(300nm~15µm)の任意波長での中心波長

ゲイン平坦化フィルター

ゲイン平坦化フィルター(Gain Flattening Filter:GFF)は、ゲイン等化フィルターとしても知られ、Cバンド、Lバンド、およびUバンドの多くの特定チャネルにおいて不均一な信号強度を平坦化または平滑化するために使用されます。 このような不均一な信号強度は、通常、増幅(EDFAおよび/またはラマン増幅など)後に発生します。 ゲイン平坦化フィルターをゲイン増幅器と一緒に使用し、増幅されたチャネル全てが同じ光学ゲインを有するようにします。 ゲイン平坦化フィルターは、「peak-to-peak誤差関数」(peak-to-peak error function:PPEF)によって特徴づけられます。PPEFは、ゲイン平坦化フィルターの透過率が希望のターゲット曲線にどの程度近似しているかと、それによって特定の信号平坦度にどの程度近似しているかの尺度になります。

 

 

イリディアン独自の設計および蒸着技術により、従来製品よりも優れた性能を有するゲイン平坦化フィルターを実現しています。 イリディアンのゲイン平坦化フィルターは、単純な放物線から、高い変調度と急峻スロープを有する非常に複雑な曲線まで、その複雑度が変化します。 イリディアンは、非常に困難な要求仕様に対しても、PPEF値が非常に低いカスタムのゲイン平坦化フィルターを製造します。

 

さらに、イリディアンは、追加の光学機能を実行できるハイブリッドゲイン平坦化フィルターも提供しています。ハイブリッドゲイン平坦化フィルターは、たとえば、励起レーザーを遮断して光増幅を行うことができ、追加の励起波長遮断フィルターの必要性をなくします。 さらに、ハイブリッドゲイン平坦化フィルターは、900〜1700nmの波長帯域における他の波長を通過または遮断するように設計できます




ノッチフィルター

 

ノッチフィルターは、狭い範囲の波長を遮断するために使用されます。 ラマン分光では、このフィルターを使用することで、レーザーラインを遮断しながら、ストークス(長波長)散乱光およびアンチストークス(短波長)散乱光を観察することができます。 パスバンドでの高い透過率と励起レーザーラインでの高いブロッキング性能(OD>6)によって、より低いバックグラウンドでより高いシグナルを取得できます。イリディアンは、442nm~1550nmおよびそれ以上の中心波長を有するノッチフィルターを提供しています。





マルチゾーンフィルター

単一の基板上でスペクトル性能を空間的に変化させる機能は、光学設計者にとって多くの利点があります。 イリディアンは、組立式マルチゾーンフィルターアレイとパターン形成されたマルチゾーン光学フィルター(またはマルチスペクトルフィルター(MSF))の両方を提供し、増大するこれらの製品へのニーズに応えています。


 ▪ フィルタータイプ:

  •  ・ロングパスフィルター(LPF)/ショートパスフィルター(SPF)
  •  ・バンドパスフィルター(BPF)
  •  ・ノッチフィルター
  •  ・黒色吸収コーティング
  •  ・反射防止コーティング(AR)
  •  ・高反射器(HR)

 

 ▪ 波長範囲:

  •  ・UV領域(300nm)から長波長赤外領域(LWIR、15um)

 

 ▪ サイズ、スペクトル性能、およびレイアウト
 (ゾーンの数やサイズ)のカスタマイゼーション:

  •  ・モノリシックパターン形成アレイ
  •  ・「Butcher-block」組立アレイ
  •  ・組立とパターニングとを組み合わせたハイブリッドアプローチ



マルチゾーンフィルター



マルチゾーンフィルターが提供する機能は、多様なアプリケーションで利点があります。 イリディアンのMZF技術は、下記のようなアプリケーションに導入されています。
  ・マルチスペクトルイメージング:リモートセンシング  (環境分析、宇宙事業、防衛、セキュリティ)
  ・マルチゾーンフィルターホイール:3Dシネマプロジェクション  ((「右目」・「左目」イメージ)分光器用またはCCD用オーダーソーティングイリディアンのMZF性能は、イリディアンの最先端技術を活かし、イリディアンの定評のある誘電体ハードコーティング技術によって、信頼性と光学性能に対して期待以上のものでお応えします。)
イリディアンのMZFは、お客様が定めた要求仕様に加えて、宇宙で使用するための耐久性と信頼性に関する要求仕様(標準MIL仕様)も満たします。

▪ 組立品

イリディアンのマルチゾーンフィルター組立アプローチは、多くのバンド、複雑なフィルターコーティング、またはコスト面での制約が求められるマルチスペクトルイメージングアプリケーションにおけるニーズに対応しています。 このアプローチにおいて、別個の基板にコーティングを蒸着させた後、それらの基板を堅牢な組立方法により接着します。 この組立品は、<100μmのゾーン間遷移を可能にし、最大10種もの異なるスペクトルバンドで製造されます。これにより、単一の検出器をマルチスペクトルイメージング装置にすることができます。 組立式MZFは、パターン形成された黒色コーティングを含み、個々のゾーンの希望の開口径を定義し、ゾーン間の継ぎ目やアレイの外縁での散乱光と迷光を低減することが可能です。

マルチゾーンフィルター ⇒詳細ページ


ラマン分光

イリディアンは、業界をリードする多くのOEM企業に、ラマンおよび3Dラマン分光分析機器に必要なラマン分光フィルター技術を提供し、また、それに関する研究、試作品、交換部品市場にも貢献しています。ラマン分光では、高強度レーザー光源を利用してサンプルを照射し、発せられたストークス非弾性散乱光および/またはアンチストークス非弾性散乱光を分析します。 ストークス/アンチストークス放射光は、実質、照射されているサンプルのスペクトル指紋であることから、この技術をベンチトップ型光学機器やハンドヘルド式光学機器に採用し、未知の化合物または分子化合物を識別します。 この技術は、広範なレーザー励起波長を利用して同じスペクトル情報を取得できるという利点があります。放射光の波長は励起光の波長に非常に近いため、弱い放射光を取得しつつ、レーザー光を検出器に入れないように減衰させるために、超急峻(ノッチまたはエッジパス)フィルターが必要となります。 加えて、ラマン分光用レーザーラインフィルターは、高い透過性と、拡張された高いブロッキング性能とを有しますが、目的の波長だけがサンプルを照射するように設計されていることが要求されています。 分光計の設計によっては、高品質のダイクロイックフィルターが使用される場合もあります。

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お手数ですが弊社(03-6260-8880)までお問合せください。

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