散乱計  The Scatter Works, Inc.

TSW 散乱計概要

これらのThe Scatter Works, Inc (TSW)の装置はLambda Resarch Corp.を通して輸入、国内に販売しています。広範囲にわたる仕様と価格帯で用意で、お客様のご要望に適合したものをお選びいただけます。例えば異なる波長域の光源とまとめて全装置を購入いただくことも可能です。ここでは概要を記載しているのみですが、お客様の選択の方向性を決める一助となり、ざっくりとした仕様をまとめることができるでしょう。

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MicroScan 散乱計

MicroScanはTWSの散乱計です。 ダイオードレーザーと検出器3個を備えています。この装置は入射角25度に於いて鏡面反射率を測定すると同時に0度と50度における散乱光を計測します。
評価面が光学的に滑らかで、等方であると仮定してRMS粗さを評価します。ノイズフロアはおよそ10-5/sr です。
この装置は大型光学系の経時変化の評価に用いられています。

ScatterScope4 散乱計

Scatter4は、USA アリゾナ州のScatterMaster社よって製造されているテーブルトップ型の装置です。複数のシリコン検出器が搭載されており、これが180度スキャンすることにより、半球全体の散乱や入射面における反射・透過散乱を測定します。
最大3個までのダイオードレーザーを装着出来ます。この装置では鏡面反射を測定せず、ノイズフロアは10-5〜10-6 程度になります。最大の特徴は高速測定(1スキャンあたり、15〜20秒)と操作が簡単なことです。操作をマスターするのにわずか数分です。照明産業にとってまさに理想的な装置です。赤色レーザーダイオードが1個搭載タイプとRGB光源の装置があります。

CASI 散乱計

TSWの研究用の装置で、紫外から中赤外にいたる複数のレーザー光源と組み合わせることができます。プログラム可能な集光アパーチャーとステップサイズにより、表面反射光から0.1度以内の測定を可能にしており、ノイズフロアも空気の分子散乱による限界、10-8/sr (可視域)に達しています。プログラム可能な入射角度における、入射面内のスキャンが行えます。
設置には光学定盤のある実験室が必要です。また用途によってはHEPAフィルタの設置をおすすめします。

TASC 散乱計

TASC 散乱計は、CASI散乱計をベースにして手動可変アパーチャー付きの半球面測定オプションを含めた装置です。 紫外、可視、中赤外、ブロードバンドなシステムが構築されています。

TTS 散乱計

TTS 散乱計は、ドイツ・イエナにあるIOF社製造のテーブルトップ型で研究所用装置です。
入射面(測定時間5分)と半球面(1〜数時間)の両方を近紫外から近赤外にわたって測定できます。表面反射光近傍の測定はサンプルの散乱強度によって1°〜2°までに制限されます。ノイズフロアは空気散乱で制限され10-8/sr です。3色RGBレーザー搭載の機種があります。

このチャートは5種類の散乱計の比較表です。機能の面で重なる部分はありますが、それぞれがユニークな特徴をもっており、競合することはありません。

  

装置名 MIcroScan ScatterScope4 CASI TTS TASC
製造会社 TSW ScatterMaster TSW IOF TSW
Incid Plane Mass 5秒 15秒 5 -10分 5 -10分 5 -10分
Hemispherical Msss No 15秒 No 1 – 5時間 1 – 5時間
Auto TIS Est. Yes Est. Yes Yes
Near UV to Near IR Yes Yes Yes Yes Yes
Mid IR No No. Yes No Yes
Visible NEBRDF 10-6/sr 10-6/sr 10-8/sr 10-8/sr 10-8/sr
Near Specular NA 5 – 10° < 0.1° < 2.0° < 1.0°
The Scatter Works 散乱計
The Scatter Works社
(TSW)は散乱計測で豊富な経験を持つスタッフを有するメーカーです。
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